トナリの王子サマ
さっきからのその笑い方に、少々イラつき気味ですがこらえて祈る。

誰か、誰でもいいから気づいて…!!



でも、その願いが叶うことはなく…

キーン コーン カーン コーン


学校が終わる時刻を知らせる、チャイムが鳴った。

「ゲーム終了だね、萌愛?」

「一稀…何するつもり?」

「それは、お楽しみ~♪」



そう言いながら洋服に手をかける。

鳥肌が全身を包んだ。


「嫌っ!」




―その時、光が差し込んだ…

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