トナリの王子サマ
トクン トクン...

心臓が少し早めに一定のリズムで脈をうつ。

体が離れ、再び目が合うと…



「…っ///」



顔が真っ赤になった成瀬くん。

「送るよ」


私に手を差し出してくれた。

私は何も言わずに、その手を掴んで立ち上がる。


しばらく座ってただけので、少し立ちくらみがした。

「ヒャウッ!!」


ぎゃーっ!何とも言えない変な声がぁっ!

おかしいでしょ?やばいでしょ!!

でも、その恥ずかしさは成瀬くんがまた、抱きしめてくれた恥ずかしさへと変わった。


立ちくらみがした私を支え、抱きしめてくれた成瀬くん。

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