トナリの王子サマ
「用ないんだったら話かけんな」


つっ、冷たい!!

彼はこんなにも冷たい人間だったの?


私は見た目と彼の性格が妙にあってしまっていることを、何となく嫌に思った。


歩いていると、ふと気づいた。

さっきから、ずーっと前に成瀬くんがいる…



曲がる道も一緒、信号を渡る場所も一緒…

なんで?



彼が曲がり角を曲がり、私も同じように角を曲がる。

「あんた、ストーカー?」

「キャッ!」


いきなり成瀬くんが目の前に現れた。

って…ストーカー?私?!

「違います!家がこっちなんです!!」

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