トナリの王子サマ
「彼氏に別れ話した?」

「あっ、うん!一稀…ううん、倉科くん、会いたくないって」

「嬉しい?」

「すっごく♪」


そう、昨日メールをして昼休みに屋上に呼び出した。

そして、話をしたら、ちょうど向こうも嫌になっていたようで…綺麗に終わり!


好きじゃなかったので、未練もないのでスッキリです!!


「よかったじゃん」


髪をくしゃくしゃっとしてくれる成瀬くん。

その時の笑顔にキュンってなる。



帰り道、自然と会話が弾んだ。


「ねぇ、何で他の人とあんまり喋らないの?」

「めんどーだから」

「ふ~ん…。じゃあ、私とは何で喋るの?」


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