トナリの王子サマ
ほえっ?!階段?!

でも、ここで断ったら足痛いの気づかれるし…


「いいよ、行こう?」

私は階段で行く案に賛成した。

彼の後を必死でついていくけど、一段一段上るたびに足が痛み、脂汗が滲む。



あと5段!

やっとの思いできた瞬間…

気が一瞬抜けてしまったのだろう。


ガクンッ!!


足場が崩れた。

そのまま真っ逆さまに後ろへと落ちる。


―と、思ったら。

「伊吹!大丈夫か?!」


成瀬くんがしっかりと支えてくれた。

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