トナリの王子サマ
そして、私を見上げて言った。

「俺をもう少し頼ってよ」

「え?」

「それとも何?俺じゃ頼りない?」


私は大きく首を横に振った。

成瀬くんはすごく頼れます!ただ…


「迷惑だと思って…」


ちょっと落ち込むと、成瀬くんは言った。

「いい?俺は迷惑だと思ってない、それどころか…俺は頼ってくれた方が嬉し「ねぇ、そういえばぁ~、昨日のひみつの○○○ちゃん見たぁ~?」


だけど、下から上がってくる女子高生の声でかき消された。

成瀬くんは少し慌てて、私の靴下をはかせて、靴をはかせてくれたと思うと…



「ひゃっ///」

おんぶをして残りの5段を上がってくれた。

「成瀬くんっ!重いからいいって!!」



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