トナリの王子サマ
教室で、男二人が取っ組み合いの殴り合いをしている。

一人は成瀬くん、一人は…えっ?

倉科くんっ?!


予想外の相手に、ただただ驚くばかりだった。

「萌愛、どうしよう…」

「春ちゃぁん…」


殴り合いはいつの間にやら始まったらしく…

二人とも口元が切れています。



「…っ、成瀬くんも倉科くんもやめてーっ!!」


その声が聞こえてくれたのか、成瀬くんが止まる。

でも、倉科くんが止まらなくて、成瀬くんはそのままパンチをくらった。



倉科くんは満足したのか、帰ろうとした。

その倉科くんを私は引きとめた。

そして…

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