トナリの王子サマ
やっぱ冷たいよぉ…

ちょっとぐらい優しく接してくれたっていいじゃん!!



エレベーターに二人で乗り込み、8階のボタンを押そうとした。

すると、たまたま成瀬くんと手が重なった。



「ひゃっ!」

「何手が重なったぐらいで驚いてんの?」


そして、8階のボタンを押した。


「…成瀬くんって8階なの?」

「そうだけど?あんた何階?」

「…8階」

「はあっ?!」


さすがの成瀬くんも驚いている。

私だって驚くけどね。


エレベーターが止まり、降りて8階のフロアを見渡す。

私の家のお隣の家の扉が、全開だ。
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