トナリの王子サマ
…あーあ。

ちょっとだけ、引き留めてくれることを期待したのに…


期待した私がバカだったなぁ…

私は下を向いた。



そんな私を陽は少し切なそうに見た。

そして、口を開く。


「デートは嘘、買い物に付き合って?」

「え?」

「それだけでいいから、頼む!」


私は渋々OKをして、ちょっと待っててもらった。

とりあえず、洋服を決めないと…


う~ん…

インナーは薄いピンクで、パーカーがクリーム色。

下は白のフリル付スカート!

これでいいよね?

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