トナリの王子サマ
フラフラになりつつも歩いていると…

手に少し冷たくて、だけど大きな感触が伝わった。



見てみると…

「こうするだけでも、支えられるだろう?」



顔を真っ赤にしながら、成瀬くんが手を繋いでくれた。

しかも///


「恋人繋ぎ…」


思わず声に出してしまった。

そう、お互いの指と指を絡めて繋ぐ、恋人繋ぎをしてくれていた。


はっ、恥ずかしい///


「嫌ならいいけど?」

「こっ、このままがいい!」


―あれ?私、今…

なんか恥ずかしいことサラッと言っちゃったよ?

< 88 / 179 >

この作品をシェア

pagetop