トナリの王子サマ
「何、驚いてんの?」


彼は顔を赤くしながらも、私の目を見て言った。

何か可愛いなぁ///


「はい、口開けて」


なんだ、"あ~ん♪"ではないのね。

そこが残念…



私の口に入る前に、成瀬くんがおかゆをフーフーと冷ましてくれたので、食べやすかった。

それに…


「おいしい!」


すっごくおいしかった。


「成瀬くん、料理上手だね」


笑って返すと、照れたようにメガネを直し、

「まぁ、人並みに?」

と言った。

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