トナリの王子サマ
少し安心した瞬間だった―

ガバッ!!!!!!

と勢いよく毛布がはがされた。

何が起こるのかなんてわからなかった。



次の瞬間―


「んっ!!」


成瀬くんの顔が目の前に来ていた。

そして、口の中に冷たい感触…水?!


口の中に広がった水と、これは…成瀬くんの舌?!

強引に押し込まれる舌から、コロッと何かが転がった。


思わず、ガリッと噛んでしまった。


「にっ、苦ーいっ!!」

口の中に広がったのは薬の味。

思わず飲み込み、薬は胃へと移る。

< 95 / 179 >

この作品をシェア

pagetop