誘拐 ―おまえに決めた―
「やだ。いや、やめてー!!」
私は下に落ちていた木の棒を振る。
「いや、だからね。それじゃあ、せいぜいかすり傷しか・・・・・・」
きゃーきゃー騒ぎながら外に出ると、リクは私が座っていた辺りを木の棒で掘り出した。
あれ?
「リク、何やってんの」
「ほんと自意識過剰」
「はぁ?」
「っていうか、そういうことしたかった?」
ニヤニヤしながら私を見るリクがむかつく。
変態。
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