星のラブレター
青い世界



「ねー!ちょっと休もうよ。疲れた」

急な坂を歩いて10分。
あたしは限界だった。


「疲れるの早いよ、ちか姉」

「ごめん、渉。
 少しだけ休ませて」


あたしは
水樹知佳(みずき ちか)、14歳。

お母さんとお父さんが夫婦旅行へ行き、
家を空けるからと
従兄弟の家に行くよう言われた。


弟の渉(わたる)、12歳は
サッカークラブに所属していて体力はある。


「足痛いし、喉渇いたし‥」

持ってきていた、
水筒の中を見ると空っぽだった。



             
< 1 / 47 >

この作品をシェア

pagetop