星のラブレター
ゆっくりと
お兄さんの顔があたしに近付く。
後少しで
唇と唇が触れるという所で
部屋のドアが勢いよく開いた。
「何やってんだよ!兄貴!」
翔があたしとお兄さんの光景を見て
お兄さんを突き飛ばした。
「いってぇ…何するだよ」
「何すんだよじゃねぇーよ。
知佳に何してんだよ」
「からかっただけだよ。
知佳ちゃん可愛いんだもん。
苛めたくなっちゃって」
翔はお兄さんを睨み付けると
あたしの所へ駆け寄ってきた。
「‥大丈夫か?」
「うん。でも、何で来てくれたの‥?」
「知佳の悲鳴が聞こえたからさ…」