星のラブレター



ゆっくりと
お兄さんの顔があたしに近付く。

後少しで
唇と唇が触れるという所で
部屋のドアが勢いよく開いた。





「何やってんだよ!兄貴!」


翔があたしとお兄さんの光景を見て
お兄さんを突き飛ばした。



「いってぇ…何するだよ」

「何すんだよじゃねぇーよ。
 知佳に何してんだよ」

「からかっただけだよ。
 知佳ちゃん可愛いんだもん。
 苛めたくなっちゃって」



翔はお兄さんを睨み付けると
あたしの所へ駆け寄ってきた。


「‥大丈夫か?」

「うん。でも、何で来てくれたの‥?」

「知佳の悲鳴が聞こえたからさ…」




             
< 25 / 47 >

この作品をシェア

pagetop