星のラブレター




翔は立ち止まると
あたしの目をしっかり見た。



「俺と付き合ってくれないか?」

「もちろん!」


その言葉を聞くと
握っている手を大きく前後に振った。

「ちょっと翔、痛いよぉー‥」


「ご、ごめん。
 嬉しくって……わっ」


あたしは翔の隙を見て
翔の頬にキスをした。

思った通り、
顔を赤くする翔。



「人が見てるだろ///
 それに
 こういうのは男の俺がすることっ」

「…きゃっ」



翔があたしにキスをした。

こっちの方が恥ずかしいよー///
夏休みだから
人がたくさんいる。



いきなりのことで
瞬きも出来ない。



「目瞑れよ。恥ずかしいだろ」

そう言われ、
慌てて目を閉じた。


甘い甘いキス。


唇を離した後、
あたしたちは数分見つめあった。


             
< 37 / 47 >

この作品をシェア

pagetop