星のラブレター


「朝早かったから眠い…
 ちょっと寝るから
 3時になったら起こして」

あたしは心地のいい部屋の
畳の上で眠りについた。


それから
何時間か経った頃、

〈‥‥佳〉

ん―‥


〈‥知佳〉

誰かがあたしの名前を呼んだ。
ゆっくりと目を開ける。


「……きゃっ!」



あたしの顔の前に翔の顔。
その距離10センチ。

思わず声を上げ、
顔が真っ赤になった。


「もう時間だぞ」

あっそっか‥
あたしが起こして、
って頼んだんだった。


「顔赤いけど大丈夫か?
 熱でもあんの?」

             
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