星のラブレター
翔と渉は小町通りへ。
おばさんはお買い物へ。
お兄さんは彼女と遊びに。
家にいるのは、あたし一人。
風邪引いてるし、
なるべく布団から出ちゃだめだよね…
見る景色はいつも同じ。
真っ白な天井。
丸い電気。
そんな景色を見ている内に
あたしは眠っていた。
ガラッ───‥
ビクッ
思わず目を覚ました。
誰だろう…
少しずつ、
誰かと誰かが楽しそうに話す声が
あたしの部屋に近付く。
「春也の家来るの初めてー」
あたしの部屋の前を
誰かと誰かが通るとき、
はっきりと女の人の声で
春也、と聞こえた。
春也(はるや)って
お兄さんだ…
もしかして
誰もいないと思って
女の人を部屋に連れ込んだ?!