星のラブレター



お兄さんの部屋は
あたしがいる部屋の隣。

ドアを閉める音が消えると
ドタッと大きな音が隣の部屋からした。
何かを倒すようなそんな音。






「優しくしてね。…あんっ」




ええっ!!
ちょっと待ってよっ
隣の部屋だから丸聞こえだよっ


あたしは慌てて
ゆっくりと音を立てないように
ドアを開けると
お兄さんの部屋のドアを
思いっきり開けた。




服がはだけている女の人。
二人とも、
他に誰もいないと思っていたから
目を真ん丸にして驚いている。




「…な、んで‥?」


「もう春也っ!
 他に誰もいないんじゃなかったの?
 ……。うち帰るね!ばいばい」




女の人ははだけた服を直すと
部屋を出ていってしまった。

             
< 42 / 47 >

この作品をシェア

pagetop