星のラブレター
お兄さんの部屋は
あたしがいる部屋の隣。
ドアを閉める音が消えると
ドタッと大きな音が隣の部屋からした。
何かを倒すようなそんな音。
「優しくしてね。…あんっ」
ええっ!!
ちょっと待ってよっ
隣の部屋だから丸聞こえだよっ
あたしは慌てて
ゆっくりと音を立てないように
ドアを開けると
お兄さんの部屋のドアを
思いっきり開けた。
服がはだけている女の人。
二人とも、
他に誰もいないと思っていたから
目を真ん丸にして驚いている。
「…な、んで‥?」
「もう春也っ!
他に誰もいないんじゃなかったの?
……。うち帰るね!ばいばい」
女の人ははだけた服を直すと
部屋を出ていってしまった。