星のラブレター
「ごめんっ
あたし…今日、風邪引いて
留守番してたんだ;」
「えっ?!
風邪って知佳ちゃん大丈夫なのっ?」
「うん、寝てれば大丈夫。
ああ‥勝手に部屋入ってごめんね。
あたし部屋に戻るね」
気まずい空気の中、
逃げるように部屋へ戻った。
お兄さんに悪いことしたかな…
女の人怒ってたし。
静かに部屋にいた方がよかった‥?
でも
女の人が帰るまで
全て聞いてるなんてやだ...
‥―トントン
ガラッ。
「ちーかちゃん。
冷えピタ持ってきたよ」
「‥ありがとう」
「貼ってあげるよ」
お兄さんがあたしの前髪を上げた。
「えっいいよっっ
自分で貼れるしっ」
あたしの言葉を聞かず、
ゆっくりと冷えピタを貼る。