星のラブレター




ピタッ


「‥冷たっ!」

冷えピタのあまりの冷たさに
体が反応してビクッとなってしまった。



「あー;動くからズレちゃったよ…」


「ご、ごめん。」




体を動かさないように
じっとすること数秒。



「よしっ。貼れたよ」


チュッ-☆

あたしの頬に触れる唇。



「治るようにおまじないっ♪」


「っ//////」


「もうまた照れて。
 熱上がるよ?」


「そんなっ‥
 お兄さんがキスなんてするから…」





ガラッ──

玄関の開く音と
翔と渉の話し声。


「あ~帰ってきたみたいだね。
 じゃあね、お大事に」


あたしの頭を撫でると
翔たちが来ない内に部屋を出ていった。


まだ頬に残る、唇の感触。



             
< 44 / 47 >

この作品をシェア

pagetop