ひまわり
そんな母に私は言った。

『ねぇ、私どうなるの?』

『さぁね。お父さんリストラされちゃったし。いっそのこと離婚しちゃおうかなー。』

こんなひどいことを言ってても母は父を愛していたのは今ならわかる。


でも、このとき私は10歳。そんな冗談は分からなかった。


『えぇっ!?嘘でしょ?』


目を丸くする私に母は


『やだ。信じちゃったの。本当に離婚したかったらもう別れてるわよ。』


『あー、びっくりした。』

そのあとは会話もなく退屈だった私は外に出かけてみたくなったので汗をかいたTシャツを脱いで新しい服を着た。
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