ひまわり
外に出るとまだ昼間のため、夏の日射しが私に牙を剥く。


『あっつーい』


思わず出てしまった本音。しかし、特に気にすることもなく田んぼの中をどんどん進んでいった。


…本当にここは何もないのか…


歩いても歩いても目に見えるのは山と田んぼとわずかながら存在する家だけだった。


『嘘でしょ…コンビニさえないなんて…』


半分途方に暮れながらも家に戻るのは面倒くさかったので、とりあえず進むことにした。


しかし、だんだん田んぼ道はなくなり、背の高い草が私を包んでいた。


…どうやら道に迷ったらしい…
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