ひまわり
歩いても歩いてもなかなか見えてこない出口にほぼ半泣きの私はとうとう座りこんでしまった。


『どうしよ…』


もう、そのときの私は泣くことしかできなかった。すると…


ガサガサッ


何やら草の向こうから人の話し声が近づいてきているようだった。どうやら声からして男の子と女の子の声が1人ずついるらしい。


『誰でもいいから助けて…』


呟くように言うと、草の中から私と同じ年くらいの女の子が目の前にいた。


『どーしたの??』


女の子は私にそう言った。
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