ひまわり
不思議そうに彼女は私を見つめて


『よーすけ!!ここに知らん子がいる!!』


その声に反応して男の子があとから現れた。


変わる変わる2人を見ていると女の子が


『おっもしろ〜い♪あんた、この辺で見ないけど誰?』


いきなり話しかけられてしまった…何か言わなきゃ。


『わ、私は東京から引っ越してきた八神彩乃です…』

噛んじゃった…恥ずかしい…


みるみるうちに赤くなる私を見て女の子は


『超かわいい!!えぇっ!?しかも東京から来たんだよね。いーないーなー♪』


私の手を握って手をブンブン振る女の子。


戸惑っていると、よーすけという男の子が女の子の肩を掴んで私と引き離した。


『おいおい…。戸惑ってるだろ。やめろ、蛍。』


すると、蛍と呼ばれた女の子は


『だって超かわいいんだもん♪』


と言うと


『ごめんねー。超かわいかったからさ。あ、そうだ。自己紹介してもらったからこっちもしなきゃね。ウチの名前は夏川蛍。小5の10歳で生まれてからずっとここに住んでるよ。』


そのあとに続けるように


『んで、俺の名前は坂井洋輔。俺も蛍と同じで生まれてずっとここに住んでる。彩乃…だっけ。よろしくな。』


いきなり呼び捨て!?なんて馴れ馴れしい奴なんだ。


そう思ってると蛍が


『そーゆーことだから。よろしくね、彩乃!!ウチのことは蛍って呼び捨てでいいから♪』


なんて自由奔放な奴らなんだろ…


呆気にとられてると


『てか彩乃、何でこんなとこにいんの?しかも半泣きだったし…。』


< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop