ひまわり
歩いてしばらくすると草を抜けて先ほど見慣れた田んぼ道があった。あたりはすでに薄暗くなっていた。


しかし、だんだん進んでいくと今度はひまわりがたくさん咲いていた。


『きれい…』


そう呟いた私に洋輔は


『だろ?ひまわりいいよな。俺も好きなんだ』


『ウチもー!きれいで大きくていいよね!!』


そこから会話はなくなりみんなそれぞれ歩いた。


ようやく、田んぼの中にほのかに光が灯っている家を見つけた。


『じゃー、俺帰るから。じゃーね』


そう言って洋輔は暗闇へと消えた。


『洋輔ん家あっちなんだー。んで、ちなみにウチん家がココ』


そこにはたくさんのひまわりがあってまるでひまわりだけの花畑が広がっていた。
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