最強彼氏と最強彼女

「なんやっ!?こんな日ってどんな日や?」




一人だけ分かってない様で騒ぎたてている。




「お前は相変わらず鈍いなぁ～。」




呆れた口調で言う拓海。




「鈍いって何がですか？教えて下さいよ拓海さ～ん。」




拓海の服の袖を引っ張りながら言う和真の襟を要が引っ張る。




「拓海さん、止めてくれてありがとうございました。俺もう少しで殺すところでした。」




さっきとはうって変わって真剣な表情で話す要。




「次からは気を付けろよ。それと大事にしてやれよ。」




「言われなくても。」




口角を吊り上げて優しい表情で言う要に、フッと笑みを零すと




「じゃあな。」




と言って去って行った。