狼クン達のオリの中②【完】
「えーーーーー!?」



あたしが大声を出すと同時に。



ブーン・・・。
ブーン・・・。



あたしの上になっている、玲王のお腹あたりが振動した。



「あーあ。
邪魔が入っちゃった」



玲音は、クスっとかわいく、愛らしい笑いを落とし。



「はい」



玲ちゃんの顔になって、携帯電話をパカっとあけ、女の子の声を出す。



「ごめんなさい。
ちょっと気分が悪くて・・。
でも、大丈夫。
今、行きます」



かわいい顔で、シレっと嘘をつき。


パチンと携帯電話を閉じた後。



「行くよ?
マネージャーの由梨ちゃん?」



男の子の顔になって、あたしを抱き起こした。

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