狼クン達のオリの中②【完】
その動作が、あまりに自然で、



あたしは、見ていられなくて、



その場から、



逃げ出そうと、した。







「逃げるんだ?」




壁に寄りかかり、顎に手をあてた玲王が、



空を見上げながら、ポツンと呟く。





「べ・・・別に・・・」




玲王にそう言われると、逃げるに、逃げられず。




あたしは、さっき見た光景を、また、繰り返し見ることに、なった。

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