狼クン達のオリの中②【完】






そう、綾瀬涼は、旅だった――…



『このオレが、電話してやるから、必ず出ろよ?』



この言葉を残して――…



なのに!
なのに!!



「お姉ちゃん、涼兄から、連絡あった?」



薫が、同情するような目を、あたしに向ける。




「う・・・・・それは・・」




ない!!



一回も、ない!!
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