狼クン達のオリの中②【完】
ええええぇぇぇーーー?



声にならない叫びに、口がパクパクする。



そんなあたしを。



綾瀬涼が面白そうにニヤッと笑い。



あたしのネクタイをかざしながらドアを振り返り、言い放った。






「悪いけど。
ここから先は、けっこう刺激が強いよ?
どうする?
見てく?
それとも、やめとく?」






綾瀬涼の人をバカにしたような声が響き。



たくさんの人が階段を駆け下りる靴音が、耳に届いた。

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