狼クン達のオリの中②【完】
舞い降りる天使
「バラの花。
100本程お願いします」
大きなホテルの前のお洒落な花屋さん。
綾瀬涼は恥ずかしがることなく頼み、バラの花束を抱きかかえる。
「美咲・・・今日。
何かのショーって言ってたから」
綺麗に笑い、バラの花の匂いをかぐ。
「いい匂い。
あいつ、このバラが好きなんだよな」
優雅に微笑む姿が、あまりにもかっこよくて。
綾瀬涼と大量のバラの花があまりにも似合いすぎて。
あたしは微かな目眩を感じた。