狼クン達のオリの中②【完】
「由梨?
おまえ、何やってんだ?」



先にホテルに入っていた綾瀬涼が、ホテルから出てきて。




「あ。
大丈夫?」




女の子の手をつかんで起き上がらせる。



「ケガ、ない?」



スカートの汚れを軽く払って聞くと。



その子は、綾瀬涼の言葉に無言でうなずいた。



そして、頭を下げ、白いワンピースの裾を揺らしながら、ホテルに入っていった。
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