狼クン達のオリの中②【完】
そっくりな双子
「由梨?
何ボーっとしてんだよ」
綾瀬涼が片手を差し出す。
「ほら、行くぞ?」
「う・・・うん」
綾瀬涼に手を引かれて、ロビーを歩く。
嫌味のない。
すっきりとした豪華さが漂う調度品を眺め。
はぅ~。
口からも豪華な空気を吸い込んで、満喫!!
うっとり、ふらふら歩くあたしに。
「そうそう、今日の夜はここに泊まるから」
綾瀬涼が涼しい微笑みを口元に浮かべ。
『た・の・し・み・だ・な・?』
口だけをパクパク動かす。