天国への階段 ―いじめ―
「……あたし、お母さんのこと好きだから!」
満面の笑みで言った。
それほど、ママのことが好きだった。
ママのことは、何があっても守りたい。
ママが私の為に病弱な体を引きずって働くのなら、私は喜んで消える。
こんな発想しかできない私を馬鹿だと言うかもしれない。
けど、十四歳なんて、たかがしれてる。
こんな子どもに何ができる?
どうしたらお母さんを救える?
そう思ったら、やっぱり私が死ぬことしか最善の方法がないと思った。