天国への階段 ―いじめ―




「……意味、ないの?」
 


まりあが、悲しそうに、でも優しく微笑んで囁いた。
私は、顔をあげ、まりあの顔を凝視した。
 



“意味、ないの?”が、
“死ぬの?”と言ったようにに聞こえた。



囁くまりあに対して、不思議な感情を抱いた。



そうだよ。
私は死ぬよ?



あなたは生きるけど、私は死ぬの。
もう生きない。



……死ぬんだよ……。





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