天国への階段 ―いじめ―
「……海結?」
まりあに名前を呼ばれた私は、一瞬にして、眉間に皺を寄せ、目を見開いた。
いろいろなことを考えたけど、どうでもよくなった。
やっぱり、まりあと話していたくて。ただ、それだけなんだ……。
私は、まりあの方は見ずに、俯いて言った。
「なあに……?」
まりあが何を言うのか、すごくドキドキした。
昨日のことだろうか?
それとも、まったく関係ない、他愛ない話だろうか…。