天国への階段 ―いじめ―
 




楽勝だと思っていた。



ここら辺では有名の、すさまじく荒れている北澤高ノ台中学校。
頭の悪いバカばっかりが集まった学校だと思った。



真面目な子がいても、あたしには叶わないと思っていた。
 


なのに……なのに……。




「一位は、また斉藤海結という子なんだろう」
 



小さくうなずく。
すると、大きな溜息が聞こえた。




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