天国への階段 ―いじめ―




「……海結は、海結が思ってるほど、海結を知らないよ。



海結が思ってるほど弱くない。
強くて、真っ直ぐで、優しい子だよ」




「……そんなことないよ……。
私は、そんな良い子じゃない」




「ううん。
私、もっといっぱい、海結のいいところ知ってる。


だから、これからいっぱい話そう? 
海結の知らない海結を、全部全部、あたしが教えてあげる」
 



まりあの姿が涙で滲む。





< 279 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop