天国への階段 ―いじめ―



「………どうして…?
どうして英子は、そこまで麗子に従うの…?」



「………………麗子は、友達だから」



英子の口から吐いた意外な言葉に拍子抜けする。
けれど、奥深そうで恐怖も覚えた。



「………とも……だち……?」



「……………あんたは知らねえだろうけど。
万里香は、怯えて……亜未は、自分の地位をあげる為に……麗子の傍にいる。

でも、あたしは違う。
麗子が友達だから。小学校の頃から、親友だから」



「親友のためだったら、人を殺せるの!?」



そう言った私を、鋭い瞳で、英子は私を見た。





< 49 / 319 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop