天国への階段 ―いじめ―
何とも言えないカオをしていたと思う。
自分でわかる。
今にも泣きそうだけど、少し笑っていて……。
相島さんは、階段の窓から降り注がれる光の眩さに目を細めながら、私を見ていた。
瞳の中を覗き込むように。
私の方から目を逸らした。
もう、泣きそうだった。
友達って、何だろう。
いる、いないって、どうやってわかるのだろう。
誰が友達というの?
……相島さんは、私の“友達”なのだろうか。