天国への階段 ―いじめ―



「下で、ゆうちゃんとナナちゃんが支えるから。
大丈夫だよ」
 


愛夕が「任せて」というように頼もしく微笑んだ。
 


多少の不安もあったが、まりあは、窓の淵に足を掛けた。
生唾を、ゴクリと飲んだ。
 


大丈夫。
 


きっとみんななら、やってくれる。



「いくよ」



「おう」
 


バッと飛び降りた。




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