【短編】君と一緒に

そして今、再び僕たちはテスト期間を迎えている。

今年は残念なことにテスト期間と花火大会の日程が重なってしまい、サークルの恒例行事はとりやめになった。

それでも彼女がいる恭平は、自分のうちに彼女を呼んで、二人きりで見ると言っていた。

恭平はサークルの中で唯一、僕がココを好きなのを知っているから、

「お前もうちに呼べばいいじゃん!花火見て、酒飲んで、いい雰囲気になれば、お前だって一応オトコだ!なんとかなるだろ!!」

とか言ってきた。


僕もそうしたいが、それができたら一年間も片思いしていない。

この一週間、テスト勉強といって毎日一緒に勉強しているが、花火のことを口に出せてすらいない。


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