【短編】君と一緒に

彼女を好きになった時のことは今でも覚えている。


あれは去年の今ごろのことだった。

うちのサークルはみんな仲が良いから、毎年花火大会を見に行く。

…と言っても、サークルの誰かのマンションに行くだけだけど。

大学の近くの花火大会だから、一人暮らしをしている人のマンションからは、大体どこからでも見えるんだ。

その年は僕の親友、恭平の部屋だった。


< 4 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop