恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜
「そうよ。そうに決まってるじゃない!」

「バカだなあ。愛美は…」

「もう止めて! 聞きたくない!」

これ以上紳君の口から池谷さんの名前を聞きたくなくて、私は紳君に大声で怒鳴り、両手で自分の耳を塞いだ。

その後、私は腿に乗せられたペットボトルをベンチに置き、ハンカチは畳んでから「ありがとう」と言って紳君に差し出した。

「どうしたんだよ? 急に…」

「今度は私が言う番でいい?」

スカートの裾を降ろしながら言うと、「ああ、いいよ」と紳君は言った。
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