恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜
薄暗い公園には、私達以外は誰もいなかった。静かで、時々通る車の音が微かに聞こえるだけ。

あの日と同じベンチに腰を下ろし、紳君はペットボトルの蓋をキュッと開け、「はいよ」と言って私に差し出した。

「紳君が先に飲んで?」

「どうして?」

「私、そんなに喉渇いてないから…」

「あ、そう」と言い、紳君はゴクッゴクッと喉を鳴らして飲み、そして私に「はいよ」と渡してきた。

私はたった今、紳君の唇が触れていたペットボトルの口を見つめ、ゆっくりとそこに自分の唇を触れさせた。

ほんの一口だけ中身を飲み、名残惜しくてゆっくりと唇を離すと、「ごちそうさま」と言って紳君に返した。
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