恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜
私もそれに合わせ、片手は紳君の肩に触れたまま、もう片方の手を前に伸ばして体を浮かせた。


あ、あれ?
紳君の顔がものすごく近い。

向かい合って、抱き合ってるのとほとんど変わらない状態だ。

嬉しいけど、これはちょっと恥ずかし過ぎるな…
人目もあるし、紳君も困ってるみたいだし…

私は反対の手で紳君の肩を掴み、体を仰向けにした。

これでよし、と…

ああ、水が冷たくて気持ちいいなあ。

私は目をつぶり、高原の木陰で紳君と、並んで芝生に寝そべった光景を思い描いた。

「ああ、幸せ…」

「何が幸せだよ!」
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