恋のMission〜年下クール男子を誘惑せよ!〜
「ちょっと、紳一!」

綾乃さんの呼び掛けにも、紳君は応じる事はなかった。

「どうしたの?」

心配そうな綾乃さんの顔を見て、堪えていた涙がジワッと出て、たちまち目から溢れて両頬を伝わった。

「あらまあ、どうしちゃったのかしらね…」

「紳君を…ヒック、怒らせちゃった…」

「あらまあ…」

綾乃さんは、私をソファーに座らせて、優しく頭を撫でてくれた。私は、綾乃さんの胸に顔を埋めて、子供みたいに泣いた。
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