涙は華のように
ある日 柚歩ちゃんと街を
歩いていたら…

「ちょっと あれ
 高橋じゃない??」

柚歩ちゃんの指差す先には…

零蒔さんが背の高い綺麗な女の人と
手を繋いで歩いていた。

「高橋って女あんまり好きじゃなかったんだよね?」

たしかに、零蒔さんは近づいてくる女の子には
とても 冷たくあしらっていた。

私にはそうじゃないんだけど。


「高橋の奴 涙華泣かせるなって言ったのに!!」

「柚歩ちゃん ありがと。
 今度亜嗣汰くんに聞いてみるね」

「相談のって欲しかったらいいなよ
 いつでものるから!」

零蒔さん 私じゃ貴方の隣にいることは
できないんですか?

私じゃ駄目ですか…?
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