詩吟う日に仰ぐ空
泡ひとつ
すいすいすいすい
ふわふわふわり

流れて浮いてる泡ひとつ
どんどん上に上がってく

泡は嫌がり
魚の腹にしがみつく

嫌よ 嫌よ
私はまだ行きたくない


すいすいすいすい
ふわふわふわり

流れて浮いてる泡ひとつ
魚はふいっと見放した

泡は悲しみ
水の流れに身を任す

まだよ まだよ
私はもっと浸りたい

私の思い出消さないで
最後の私は守るモノ

どうか私を消さないで
< 20 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop